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愛おしいキミに極甘な林檎を
第44章 愛の結晶

女が苦手で今まで一切浮気をしなかったソラ先輩が他の女に肩を貸していた。
しかも年上で既婚者……。
頭の中でその情報がずっとループしていてその溝から抜け出せない。
「ねえ、ソラ先輩。私のことをどう思ってますか?」
ベッドの上で同じデザインのパジャマを着ているソラ先輩は爽やかに笑って振り向く。
「ん?愛してるよ」
こういう時に顔がいいと罪だ。怒りが半減される。
向けられる笑顔が本物だと思えるけど、迷いが生じた時に限ってその確信が揺らいでしまう。
また私の勘違いなんだろうか……。
きっとそうだ。あれも人助けでしたことだ。
今まで疑うようなことになっても結局何もなかったんだから。
これから結婚して何十年も一緒に過ごすことになるんだから信じてあげないと……。

