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愛おしいキミに極甘な林檎を
第6章 結婚相手

「そうなんですか……」
もしかするとあの付箋に書かれていた内容はそのことなんだろう。
しかもその先を言わないということは断りにくいか、私に判断を委ねている。
あっさり断ってくれた方が楽なのに……。
「私のことはいいですからそっちを優先してください。相談に乗ってもらいたい同期の人がいるって陸田さんが言ってましたよね」
「ああ……。せっかく誘ってくれたのにすまない……。また今度行こうな」
「いえ、全然大丈夫ですので気にしないでください。飲み会楽しんできてくださいね」
悲しいけど無理に笑顔を作って答える。
勇気を出して誘ったから本当は私の方を選んで欲しかった。
でも課長にとってこの飲み会の誘いは仕事のひとつだから仕方がない。
伝える言葉を考える時間ができたと思っておこう……。

