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愛おしいキミに極甘な林檎を
第44章 愛の結晶

仕事をしている時もあのループが頭から離れなかった。
作ってもらった弁当を昼に開けてからもぐるぐると私を悩まし続ける。
今日はたこさんウィンナーが目立つ。
私が普段弁当につめているおかずを真似してくるからよく見てくれている。
不器用ながらも愛情たっぷりの弁当を作ってくれるソラ先輩が悪いことをしているとは思えない。
ここまで悩ますほどの心の悪魔が今すぐ消えればいいのに……。
いつまでも過去の恋愛の傷を引きずっている自分が嫌になる。
夜になってベッドに入ってからもモヤモヤして、可愛くない女だと分かっていてもソラ先輩にそっぽを向いてしまう。
「どうしたの?昨日の夜からおかしいよ」
「おかしくありません」
「答えないと明日仕事にいけないくらいイかせるよ?」

