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愛おしいキミに極甘な林檎を
第44章 愛の結晶

今までの生い立ちがあって俺の好きな風子がいるんだから自信を持っていいんだよ」
「……はい」
結婚を反対される話を聞いていた時はただただ驚くばかりだった。
認めてもらえなくて悲しいと言うよりも悔しい。
置かれた環境だけで自分の価値を決めつけられたみたいだった。
でも何を言われても私と結婚したい意思が揺らがないソラ先輩の姿を見れたのが嬉しくて、受けたショックは半減されていた。
「ソラ先輩もお見合いの話が来ていたんですね。可愛い子はいました?」
颯太から聞いて知っていたけど、わざと質問してみる。
「……分かってるくせに。風子しか興味がないからそんな話は一度も受けてないよ」

