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愛おしいキミに極甘な林檎を
第45章 親と過去

颯太と那砂さんと別れてから東京での観光を楽しみ帰る時間がやって来た。
時計を見ながら足早に買い物したけど満足だ。
「まだ聞いてませんでしたけど、ソラ先輩は那砂さんと何をしていたんですか?」
しかも私と一緒に行ってないお店の袋まで持っている。
「買い物に付き合わされたんだ。風子が喜ぶだろうからって」
きっとその袋に入っているものが那砂さんか言っていた“いい物”のように思えた。
ソラ先輩が私以外の女(?)と買い物に行ったことに嫉妬する。
だけど口に出して反発する気にもならないのは相手が那砂さんだから。
でもそれだけではなく、私と同じようにソラ先輩も何か思っていそうな気がしたからだ。
「風子こそ颯太と何を話したの?」
案の定聞いてくる。
「最後に告白するチャンスをあげてって那砂さんには言われたけど……」

