この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
愛おしいキミに極甘な林檎を
第45章 親と過去

だけど色気を出すのが恥ずかしくて自分から長くしていられない。
唇を離すと今度はソラ先輩が私の後ろ髪を撫でながらキスをしてくる。
離してもまた重ねてくる口付けを目を閉じて身体中で感じていた。
こうして頼って甘えてしまうから、私はいつまで経っても対等になれない。
腕を回して抱きついた後に悩みを話してみることにした。
「ねえ、ソラ先輩。私はこのままでいいんでしょうか……」
「ん?いいと思うよ」
「ずっと…後輩でいても……?」
「……それは困るかな。高校の後輩でもあるけど、今は対等であることを意識しないと」
「やっぱりそうですよね……。夫婦になるのにずっと先輩のままではおかしいですよね……」

