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愛おしいキミに極甘な林檎を
第47章 白い雪と優しい熱

通路を歩いていると外では白い雪がふわりと舞っている。
積もることはないだろうけど、今年の雪は去年よりも降るのが早いように思えた。
外を見た後に玄関のドアを開けると、「おかえり」っと言ってソラ先輩が出迎えに来てくれた。
すぐその温もりに浸りたくて私はぎゅっと抱きつく。
思っていたとおり温かくて、その熱が冷たい体に染み渡る。
「はぁー……、この体温を私に分けてください」
「かなり冷えているね。さっきまで停電していて暖房も止まってたから俺で温まって。帰り道は大丈夫だった?」
「エレベーターが急に止まって怖かったです。……いい匂い。今日はお得意のカレーですかね」
暖かい部屋で美味しい晩御飯を食べて休んだ後、シャワーを浴びてからベッドに入る。
隣にソラ先輩が来てからキスを交わしていると体を求められて、同じ気分になった私は悦んで受け入れることにした。

