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愛おしいキミに極甘な林檎を
第47章 白い雪と優しい熱

話していたいけど、熱と喉の痛みがつらくて私は目を閉じた。
いつもは仕事をしているこの時間。
同じ職場の皆が仕事をしている時に、ベッドの上で何もしないで寝ていられる優越感を味わっていた。
毎朝名残惜しく出る布団に包まれていて気持ちいい。
風邪さえ引いてなければ最高なんだけど……。
雨が降っていて静かな時間が流れる。
目を閉じてあれこれ考えているうちに私はぐっすりと眠った。
起きてから時計を見ると昼の時間が過ぎていた。
まだ下がらない熱でぼーっとしたまま布団に入っているとソラ先輩かやってくる。
「お粥を作ったけど食べれる?」
「作ってくれたんですか……!?それなら食べます」
「食欲があるみたいで安心した。これなら風邪もすぐに良くなるかな。ちょっと待ってて」

