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愛おしいキミに極甘な林檎を
第47章 白い雪と優しい熱

「俺は、いつだって愛してるよ」
優しさに甘えていたら食欲が増進されて、お粥のおかわりを三回もしてしまった。
途中で水分補給もしてお腹がいっぱいだ。
おかげで午後もぐっすり眠れそうな予感がする。
この調子だとすぐに風邪が治りそうに思えた。
「こういう時に恋人がいる有難さをしみじみ感じますね。いつも感じてないわけではないですけど」
「うん。俺も風子に看病してもらえてすごく嬉しかったし、ますます結婚したくなった」
「えへへ、私も今そう思ってます」
新くんに言われたことがふと思い浮かぶ。
こんなにも愛してくれて、居心地もとてもいいのに別れたいと思うはずがない。
隣人だからなんとでも言えるんだろうけど……。

