この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
愛おしいキミに極甘な林檎を
第47章 白い雪と優しい熱

「ねえ、ソラ先輩。隣の部屋の人と会ったことがありますか?」
「ん?ないよ。引っ越してきた時は誰もいなかったけど誰か入居したんだ?」
「はい。会ったので挨拶をしたんですけどね、男の人で一人暮らしをしているそうですよ」
「へえ……。結構年上の人?」
「それが私たちと歳が近いそうです」
「同年代なんだ。……まさか…ね」
どうしてなのかソラ先輩は少し考えるような素振りをして眉をひそめていた。
でも私が顔を覗くとすぐに笑顔に変えて、台所へ食事の片付けに行ってしまった。
挨拶をしただけでも男と話したに違いないから嫉妬しているんだろうか。
そう思うとまたニヤリとしてしまう。
後ろめたい事がないからこそ、嫉妬してくるところも可愛く感じる。

