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愛おしいキミに極甘な林檎を
第47章 白い雪と優しい熱

「雪原、待たせたな。……ん、お嬢さんも一緒か。久しぶりだなぁ」
会話を割って入ってきたのは中年の男だった。
姿を見た時は誰なのか全く分からなかったけど、“お嬢さん”っと言われたことで誰なのか思い出した。
ここのマンションまで案内した時に私の荷物を持ってくれた人だ。
「あの時はありがとうございました」
顔見知りでもなんだか緊張して体が固まってしまう。
「礼儀正しいお嬢さんだねぇ。これから飲みに行くんだけど一緒にどう?……大人の遊びを教えてあげるよ?」
中年の男が私の腕を掴もうとした時、新くんが止めてくれた。
「火ノ浦(ヒノウラ)さん、お姉さんはそう言う人じゃないですから……」

