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愛おしいキミに極甘な林檎を
第48章 大切なキミの笑顔

話す気はないから口を固く閉ざして新くんから視線を逸らした。
「ざまあみろとでも言っていましたか……?」
カチンッときた私は新くんの方を見て眉をひそめ、ドアノブから手を離して拳を作る。
「彼氏はそんなことを言いません!大体、そっちだって女の子に酷いことをしてるじゃないですか!紫のアザだらけにして。
この前、部屋から出てきた女の子を見たんですからね」
非難するように言うと新くんは不敵に微笑んだ。
「あれは彼女が望んでした事なんですよ……?」
「そんなわけありません。あそこまでするとDVになりますって」
説教する私に余裕のある態度で距離を縮めてきてじっと見てくる。
怖くなって後退りすると冷たい壁に背中が当たった。

