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愛おしいキミに極甘な林檎を
第48章 大切なキミの笑顔

摘まんで取ったほこりを見せられて、何もする気がなかったんだと知ってホッとする。
今日は仕事で資料室を掃除していたからその時ついたんだと思う。
「ありがとうございます……」
取ってもらったほこりを冷たい風がさらっていく。
外にい続けると震えてくるほど寒いのに新くんはまったくその素振りを見せない。
凍ったような冷たい瞳に吸い込まれないように視線をすぐに落とした。
「前から思いましたけど、お姉さんって健気ですよね。大空さんは純粋な宝物を持っていて羨ましいなぁ……」
「お願いですからうちの彼氏と仲良くしてくださいね。友好的の方が仕事はしやすいです」
「どうでしょう……。そもそも火のないところに煙は立たないですから……」

