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愛おしいキミに極甘な林檎を
第48章 大切なキミの笑顔



「その服……、まさか……」


ブラウスはピンクのブラジャーが見えるほどはだけていて、スカートにもシワがついている。


おまけに顔は涙を流してぐしゃぐしゃになっており、髪も乱れていた。



「っ…、ううっ…、ソラ先輩…ごめんなさい……。私……、汚れてしまいました……」



もう新くんが目の前にいないと分かっているのにまだ怯えていて体が震えていた。



テレビもつけてないから時計の針が進む音が聞こえるほど静かな部屋。


ソラ先輩の顔が見るのが怖くて、俯いてフローリングの上に涙を落とすことしかできない。



「さっき、雪原くんとすれ違ったよ。大切なものに手を出したって言われたから、不安になってすぐに来たけどそういうことだったのか……」


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