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愛おしいキミに極甘な林檎を
第48章 大切なキミの笑顔



震えを帯びていたその声は少し潤んでいて、怒りが含んでいるように聞こえた。


幸せだった日常にひびが入ってしまったことを思うと、涙を流しても抑えきれない悲しみが込み上げてくる。



「あいつに何をされたの……?」



「ひぐっ…、うぅっ…、ベッドに倒されて……、手首を抑えられて……、バイブを使われて……」


涙を落としながら途切れ途切れに新くんにされたことを隠さずに全て話した。



「そうか……」

言葉を絞り出すようにソラ先輩は言った。


どんな目で私を見ているのかは分からない。


自分が泣いてる理由をここまで伝えるのが精一杯で、話してからも表情を見る勇気がでなかった。



「ごめん……。こうなったのは俺のせいだよね……」


「違いますっ……。ソラ先輩のせいじゃありません……」


約束を破ってしまった私が悪い。



「風子……、ごめんね……。本当にごめん……」



涙が止まってからも私とソラ先輩に笑顔は戻らなかった……――――


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