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愛おしいキミに極甘な林檎を
第49章 揺らぐ未来、そして……

険悪になっているこのタイミングで誘ってくるとは呑気なものだ。
「……俺は行ってもいいけど風子はどうする?」
断るかと思ったけど意外と乗り気で驚く。
もしかして私と仲直りをする気があるのかな……?
それとも二人っきりで休日を過ごすのが気まずいから……?
「私は……ソラ先輩が行くなら行きます」
「決まりですね。じゃあ、明日はよろしくお願いします。特に風子さん、楽しみで眠れなかったとか言わないようにしっかりと睡眠をとってきてくださいね。では、僕は失礼します」
理人さんが帰ってから空気は変わることなく、また先程と同じく寂しい時間が流れる。
仕事関連の資料を見ているから話し掛けられるような雰囲気ではない。
とりあえず私は理人さんからもらったチケットを見て、明日行く遊園地について共用しているパソコンで調べることにした。
どんなアトラクションがあるんだろう……。
「えっ……」
インターネットの検索画面で文字を一文字打った時、出てきた閲覧履歴を見て体が一瞬強張った。

