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愛おしいキミに極甘な林檎を
第49章 揺らぐ未来、そして……

「…………」
何も言わないソラ先輩。下手なことを言って理人さんに心配させないように私も黙っていた。
「二人で同じ顔をしているんですから仲がいいじゃないですか。まっ、完璧な人間なんていませんし、たまにはぶつかることもありますって」
そのくらいの些細な喧嘩だったらいいけど今回は違う。
暗い雰囲気の中にいたから気遣うように明るくが理人さん異次元にいるように見える。
「あっ、急で申し訳ないのですが明日暇でしたら皆で遊園地に行きませんか?先程、くじ引きでチケットが四枚当たったんですよ」
「私たちとではなく家族で行ってください。そういう気分じゃないので」
「それが家族はスキーに行くみたいなので一緒に行く人が他にいないんです。……勿体ないですし、行きましょう!」

