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愛おしいキミに極甘な林檎を
第49章 揺らぐ未来、そして……



「あんた達なんなの?こんなに天気がいいのに暗すぎなんだけど~」


嫌がっている理人さんの腕に満面な笑みをして絡みついている那砂さん。


念願のデートができて、どうやらとても嬉しそうに見えた。


スッキリと晴れているけど、雨が降ると思う。
いや、雹が降るだろう。


那砂さんのことをあれほど嫌がっていた理人さんが誘うんだからきっと何かあるに違いない。



「もしかして昨晩、激しいセックスでもしたから大人しいわけ?SMプレイ?それで寝不足なんでしょー」


「…………」


寧ろここ数日触れ合ってさえいないから、答える気にもなれなくて伏し目がちになってしまう。



遊園地に着くまでも私とソラ先輩が会話することはなかった。


でも理人さんと那砂さんがいてくれるおかげで、二人っきりでいる時よりは少しは気が楽になった。


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