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第49章 揺らぐ未来、そして……

「あっ、着ぐるみがいる！猫か犬か分からないけど、ちょーカワイイ！写真撮ってもらおーっと」


入り口にいた着ぐるみの隣に行ってスマホで写真を取っている那砂さん。

これでも私より年上でいい大人だ。



「ちょっと！那砂だけ楽しんでいて恥ずかいじゃない！風子ちゃんも来なさいよ」


巻き込まれて乗り気じゃない私も強引に巻き込まれて一緒に写真を撮った。


「次は乗り物に乗りましょう！早く来なさい」



園内に入ってから那砂さんに先導されて、ジェットコースターやコーヒーカップに乗るけど私とソラ先輩は相変わらずだった。



「久しぶりに乗ると楽しいですね。風子さんと塑羅緒さんもそう思いません？」


「…………」



「死んだ魚の目をして乗り物に乗ってるカップルなんて他にいないわよ？そんな深刻な顔をしないで楽しみなさい。

赤ちゃんができたら今みたいに二人で遊べないでしょ？」