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愛おしいキミに極甘な林檎を
第49章 揺らぐ未来、そして……

「赤ちゃん……!?」
驚いて固くなっていた表情が緩み、カァッと顔が熱くなる。
「生まれた子供にパパとママはこんな顔をしてコーヒーカップに乗った時があったんだーって見せられるように、さっき撮った写真を送りつけてやるから」
からかうようにニッと笑って私たちを見てきた那砂さんのおかげでソラ先輩も少し微笑んでいた。
出会ってからずっと見たことがない暗い顔をしていたから、少しでも明るくなって嬉しくなる。
「あー、歩いてたら疲れたわ。そこにある足湯にでも入りましょ。冷えは女の大敵だから」
「いいですね。私も入りたいです」
ふらりと歩いていたら向こうに足湯付きの東屋があった。
那砂さんがそこを指さして向かうから私もついて行く。
「では僕たちも……」
「もぉ~、理人くんったらスケベでエッチなんだから!ここは女湯よ。男共はあっち行く」

