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愛おしいキミに極甘な林檎を
第8章 邂逅と甘美なデート

夢でなかったのならセックスをするつもりはなかった。

誰とも付き合ってない状態だけど、今回のことを含めて今までしてきたことを考えると罪悪感に似たような気持ちに苛まれる。



とりあえずベッドから出て、テーブル付近に置いてあるバッグを取りに向かう。

するとある物に目が留まった。


テーブルの上に置いてあったのは去年のソラ先輩の誕生日に私が贈ったプレゼントの腕時計。

しかし、なぜかガラスの部分が新品のように綺麗だった。


そしてソファに掛けられているストライプ柄の青いネクタイも就職祝いに私がプレゼントした物。

付けてくれていたところも何度か見たことがあるから懐かしい。


でもなんで今更……。


困惑しながら自分のバッグを手にすると、隣に置いてあったソラ先輩のビジネスバッグが倒れて中身が出てきた。


「――――…………!?」

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