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愛おしいキミに極甘な林檎を
第8章 邂逅と甘美なデート

その中には見覚えのあるピンク色のアルバムがあった。

手に取ってページを捲ってみると私と一緒に撮った写真が挟まっている。

大学生の時から撮っていた写真だから懐かしい。


アナログ人間であるソラ先輩はスマホをあまり使わないから、このアルバムを見て私を思い出して欲しいと東京に帰る時に渡していた。

何度も捲ったのかヨレているページもある。


これを見て会えない間も私のことを思い出してくれていたのかな……。

そうだとしたらなぜ連絡をくれなかったの……。


音信不通にされていた八ヵ月間を思うと悲しさが込み上げてくる。


やっと忘れられたと思っていたのに……。

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