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愛おしいキミに極甘な林檎を
第49章 揺らぐ未来、そして……



「ああ、それは……、えっと……」


言葉を濁してから黙り込んで俯く姿を見て私は唇を噛んだ。


どうしようもない現実が苦しくて、胸が締め付けられて気がおかしくなってしまいそうだった。



耐えられなくて今日一日我慢していた涙が次から次へと頬を伝う。


どんなに強くなれてもソラ先輩の前では強くなれない。……弱いまま。



「っ……、ううっ……、私が笑わないのが悪いんですよね……?そのせいで嫌いになったんですよね」


「…………」



「これからたくさん…、いっぱい笑うように頑張りますから……、だから…、私のことっ……、捨てないで……」



微かな声で言った後に涙でぐしゃぐしゃになった顔で精一杯の笑顔を作ってみせると、ソラ先輩は眉を落として私を見ていた。


でもすぐにまた俯いて口を固く閉ざす。



それから話が何も進まなくて、沈黙の時間が続いた。


時間だけがただ過ぎていく。



「っ……、ひぐっ……、っ…、うううっ……」


風呂に入り、一人では広いベッドに横になった私は寝付くまでずっと啜り泣いていた。



幸せだった時間に終わりを感じながら……――――


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