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愛おしいキミに極甘な林檎を
第49章 揺らぐ未来、そして……

封筒の中を見てみると何十枚もの一万円が束ねてあるのが二つある。
見た感じ、二百万円くらいあるように思えた。
こんな大金を何に使うんだろう……。
思い当たる節を考えてみると検索履歴で見た単語が脳裏を過ぎり、嫌な鼓動がドクンドクンと響き出す。
まさか、私との婚約を破棄するための慰謝料……?
でも今まであんなに大切にしてくれていたんだからそんなわけない……!
血の気が引きながらも確かめるためにダイニングテーブルの椅子に座っているソラ先輩の元へと向かった。
「あの……、近いうち新しい車でも買うんですか?」
「ううん、買わないよ。どうして?」
「棚の中にそのくらいのお金があったから……」

