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愛おしいキミに極甘な林檎を
第9章 曖昧と鏡の前のお仕置き


「風子さん!心配したんですよ」

ソラ先輩とのお泊りデートを終えて帰ると理人さんと千十郎さんに酷く叱られた。


説教が開始されてからもう一時間も経つ。

叱られている間ずっと正座をしていたから足が痺れてきた。


「父親が結婚相手を決める国もある。おまえの父は今ここいないから代わりにわしが決める。これは逃げ出した罰とする」

「ここは日本です。私の結婚相手は私が決めます」


「では子を産みたいと思えるほど好きな男がいるのか?……いるのならばわしに紹介してもらおう」


「ええっ……!?」


「連れて来れないならば、いないと捉えて再び見合いの席を用意させてもらう」


「分かりましたよ。連れてくればいいんでしょ、連れてくれば……」


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