この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
愛おしいキミに極甘な林檎を
第9章 曖昧と鏡の前のお仕置き

約束してしまったけど、どうすればいいのやら……。
ソラ先輩が急に現れて、私への気持ちは変わってないとアプローチされたせいで白黒はっきり分からなくなってしまった。
課長のことを好きだってやっと気づいたのに……。
私はどっちを取ればいいんだろう……――――
月曜日がやってきて、悩みながら電車に乗って会社に向かう。
その時、八ヶ月の続きをすると言ったソラ先輩からは早速朝にメッセージが送られてきた。
【おはよう。今週も頑張ろうね】
文字での会話は得意でない人だからシンプルだ。
少しだけ嬉しくなった私も似たような文を返信して電車を降りた。
会社に着いてから廊下を歩いていると課長とばったり会って声を掛けられる。
「乙羽、この前はせっかく誘ってくれたのに断ってすまなかったな。今週の金曜日こそ一緒に飯を食べに行こう」

