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愛おしいキミに極甘な林檎を
第9章 曖昧と鏡の前のお仕置き

言われた通りに保冷剤を持って休憩室に行き、ストッキングを脱いでコーヒーがかかった太股を冷やす。


休憩室は畳が敷かれている部屋だった。

ロッカー室だと立ったままストッキングを履き替えないといけないからこの方が助かる。


それに濡れた部位は、デスク付近で冷やすのは恥ずかしい太股の上部でスカートを捲らないと冷やせないところだった。



「火傷は大丈夫か?」

ノックもなしに課長が入って来て、パンツを見られないように急いでスカートを下ろした。


「はい、そこまで火傷してなかったので。熊の木彫りを落とした時よりずっとマシです」


「範囲は広いのか?」

課長は私の前にやって来て手を伸ばして脚に触れようとしてくる。


すごく心配してくれているんだと思うけど、零した部分を見られたくなくて私は後退りした。


「え…、あ、あの……私の脚は太いですし、見せるの恥ずかしいですから。本当に大したことないです」


「太股よりも恥ずかしいところを見せているんだからもう大丈夫だろう?」


「いやっ、だめです。それでも恥ずかし……、――――……っ!」

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