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愛おしいキミに極甘な林檎を
第52章 溺愛カレシと濃密な夜

「うん……。私…だと思う……」
弟の昴くんはまだ結婚するような状況でもないし、テレビに出ていると言えばソラ先輩のお父さんだ。
きっと火ノ浦さんか新くんから課長が恋人のフリをしていることが漏れたんだと思う。
こんなことが起きることまで想像していなかったから信じられないけど……。
「そのうち風子に会ったら言おうと思っていたから、何も起きてないうちに会えて良かったぁー……。
このことをSNSで知ったんだけど、彼氏の名前とお爺さんが社長だって聞いてたからまさかと思ったら、やっぱりそうだったんだね」
こう言うニュースは有名人だけで自分には関係のない事だと思っていたから余計に怖い。
あまりにも書き込みを見ていられなくなって目線を横にずらして俯くと、女友達が私の泣きそうな顔を覗いてくる。
「えっとね……、こういう事はあまり言いたくないんだけど……。風子のことを考えて言うね。……今度こそ彼氏と別れた方がいいよ」
「えっ……」

