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愛おしいキミに極甘な林檎を
第52章 溺愛カレシと濃密な夜

側に寄ってきて近づけられたスマホの画面を目にすると鳥肌が立つほどヒヤリとした。
もし、スマホを持って見るように渡されていたら落としてしまったかもしれない。
その画面をスクロールして見ていくと、涙がじわりと浮かんできて震えた手で口元を抑えた。
見せられた画面には、ソラ先輩のお爺さんの会社名が書かれていて匿名で悪口が書かれている。
しかも内容は企業のことではなく、社長の孫についてだった。
【大手企業の孫が婚約者に浮気されてるとかマジうける】
【尻軽女を選んで付き合うんだから孫が低能ってことだろ?これじゃ将来会社も倒産だな】
【婚約者がすぐにヤる女なんだろ。探し出したら股開いてくれるかも】
【親もテレビに出てるから孫と婚約者を特定するのは簡単そうだな。また別の男に寝取られたら笑えるわ】
「最近ネット上で噂になっていて、こんなに酷い事を書かれてるんだよ?しかもこの婚約者って風子の事でしょ?」

