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愛おしいキミに極甘な林檎を
第53章 あなたがそばにいれば……

「北海道に出張に行った時にヤッたんだろ?元カノと佐伯から聞いた」
「おまえの元カノがめっちゃ妬いてたぞ。胸のでかい若い子の方が良かったんだなって」
「まさかこの後も部屋に連れ込んでイチャイチャしようってわけじゃないだろうな」
周りの人から色々と聞かれて大変だなっと他人事のように思ってしまう。
結局、課長がどう答えたのか分からないまま、私は深い眠りへと落ちていった。
それから何があったのか記憶にない。
たった一つだけ覚えていることは、自分が何かをして泣き叫んでいたことだけ……。
その何かをしている時は、とても気持ち良かった覚えがある……。
意識がはっきりした時にはベッドの上にいて、胸が見える程はだけた浴衣を着たまま布団を被っていた。
普段は胃腸薬にも頼らないのに胃がずしりと重くて吐き気もする最悪な目覚めだった。

