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愛おしいキミに極甘な林檎を
第53章 あなたがそばにいれば……



過去に肉体関係を持ったことがあるにせよ、恥ずかしくて露わになってしまいそうな胸を隠すために急いで布団を持って隠す。


同じ部屋で寝たとしたのならどこまでしたんだろう。



キスは……?


エッチは……?


すぐ近くにいる課長に問い詰めたかったけど、頭がズキズキと痛くてそれどころではない。


出張の時にあれほど断ったのに結局こうなってしまうなんて……。


まだ確定したわけではないけれど……。



「もうすぐ帰る時間だから早く準備をした方がいいぞ」


眉をひそめて課長のことを見ると、いつもどおりで落ち着いた様子だった。


でも北海道に出張に行って襲われそうになった時の次の日の朝もこんな感じだったから何もないとは言い切れない。


「あのー……、この件に関して何か触れてこないんですか?」



「オレは……、触れることができないから安心してくれ」


「は……?」


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