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愛おしいキミに極甘な林檎を
第53章 あなたがそばにいれば……



それは話に触れられないようなことをしたってこと……?



「――――課長、乙羽さん!おはようございまーす。ここで待ってますんで準備終わったら出てきてください」


安心できないんですけど……、っと否定しようとした時に陸田さんの声がノックと共にドアの向こうから聞こえてきた。


何時なのかと思ってベッドサイドにある時計を見ると午前九時を過ぎていた。



ホテルの朝食のバイキングを食べ逃してしまったショックも引きずりながら急いで準備をして部屋を出る。



ドアを開けると、陸田さんと鈴川さんが荷物を抱えて待っていた。


夫婦二人でニヤニヤと私と課長を見てくるからまたお節介をしたように思えた。



「乙羽さん、目覚めはどうでした?呂律も回ってなくて真っ赤な顔をしてましたよね」


「最悪です……」


「上司の方々の相手をしていたって聞きましたが大変でしたね。体は大事にしないとダメですよ?」


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