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愛おしいキミに極甘な林檎を
第9章 曖昧と鏡の前のお仕置き

「んっ、んっ、いいですよ……」
「挿れなくていいのか?」
恐らく、この淫らな身体は挿れて欲しがっている。
愛液がパンツに沢山染みていて準備ができているから。
でも……
「今日は私が気持ち良くさせたいんです……」
自分の気持ちを誤魔化すように言って繋がることを避けた。
多分、セックスをする気になれなかったのはソラ先輩につけられた赤い印のせいだ。
自由になろうとしても鎖を引き戻して私の心を縛りつけている。
だから……そう簡単に離れられない……――――
日曜日の朝。化粧をしているとスマホのメッセージの着信音が鳴った。
【早く会いたいよ。着いたらいつもの改札で待ってるからね】
これから会う約束をしているソラ先輩からだ。
再会してからメッセージが毎日届いていた。
まるで八ヵ月前に戻ったみたいだ。

