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愛おしいキミに極甘な林檎を
第54章 想いと青春の絆

「はい……」
昼ご飯を食べた後、颯太と別れて必要な物を買ってすぐに家へと帰った。
他人の目なんて気にしないで買い物をしようとしていたけれど、先程あったことを思うと普段どおりに楽しむことはできなかった。
「あっ!?セーター買ってくるの忘れました……!値下げされているのは明日までなんですよね。明日行こうかなぁ……」
「じゃあ、郁哉さんと一緒に行ったら?」
「やっぱりそうなるんですか……。一人で行けますよ」
「嫌がらせをしてくるあの人たちに風子が会った方が怖いからね。守ってくれる人は必要だよ」
スマホを手に取って早速郁哉さんに電話を掛けているソラ先輩を頬を膨らませながらジトっとした目で見つめる。
連休に会社の人に関わらないといけないなんて不本意だ……。
「明日は用事がないから大丈夫だって」
「むうう……。大体、ソラ先輩は私が課長会社から帰る以外のプライベートで一緒にいるのが嫌なんじゃないんですか?本当に意味が分かりません」

