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愛おしいキミに極甘な林檎を
第54章 想いと青春の絆



「はい。平気そうに見えて、意外と私のことを心配していますからね。安心してもらいたいので自主的に送っているんです」


飲む前のミルクティーの写真を撮って送信した後、温かいカップを手に取って口元へ運んだ。


カップを置いてからメッセージを受信したランプが点いたスマホを見ようとすると、手が滑ってしまった。



カシャンッと音がしてから急いで探すと落ちていたのは課長の椅子の下。


それに気づいてくれた課長が代わりに拾ってくれた。


でも私に直接渡すのではなく、そのスマホをテーブルの上に置いた。


「拾ってくれてありがとうございます。ドジですみません」



「手渡しできなくてすまんな。オレは乙羽に触れることができないんだ」


「えっ……。触れられないって……、触りたくないほど私が嫌いってことなんですか?」


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