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愛おしいキミに極甘な林檎を
第54章 想いと青春の絆



ショッピングモールに行ってから人混みの中を課長と離れずに歩く。


人が多いところは時より振り返りながら、ついて来ていることを確かめているから手は繋いでいない。



昨日とは打って変わって周りから視線が集まってこないのが爽快だ。


見たい物も落ち着いて見れる。


課長を待たせてしまっているのが悪いけど、私も課長の見たい物に付き合ってその気持ちを相殺させた。



「買い物は楽しいか?」


「とっても楽しいです。安く買えて大満足です」



買いたかった物を手に入れることができて笑顔で答えると、課長は困ったように笑っていた。


少し休憩するためにカフェに行った時、ソラ先輩にメッセージを送った。


「塑羅緒くんに報告しているのか?」


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