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愛おしいキミに極甘な林檎を
第54章 想いと青春の絆



「私だったらこんなことできません。しかも彼氏は、私の男友達となんて仲良くできないって言ってすごく嫌がっていたことがあるんですよ。


でも今は、私のことを大切に思ってくれている人たちと仲良くしてくれて……すごいなって思います」



「つまり尊敬しているのか」


「はい。彼氏は私の人生の先輩ですから」


ソラ先輩の好きなところを話していたら自然と笑顔が出てくる。


再びカップを両手で持ってその笑みを向けると課長もなんだか幸せそうな顔をしている気がした。



「おっと、すまん」


他愛のないことを話している途中で課長のスマホが鳴った。


ポケットから取り出して画面を確認すると、なぜか私をチラッと見てまた視線を戻す。



「どうかしました?私に気にせず電話に出てください」


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