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愛おしいキミに極甘な林檎を
第55章 届かぬ愛の裏切り

「落ち着いてみるといつもより頭が重い感じはしますけど……」
「そうか、じゃあ寝よう。明後日からお互いに仕事が始まるし、明日はゆっくりしていてね。……おやすみ」
「待って……」
照明を消そうとしたソラ先輩がリモコンに手を伸ばした時、暗くされないように私は急いで手を伸ばして阻止した。
そしてリモコンを先に取ってから、少しだけ見えるように部屋を薄暗くする。
被っていた布団をずらしながらもソラ先輩の上に乗って勝手に唇を奪う。
目を閉じた私はいつもされているような優しいキスの真似をして繰り返していく。
自分からするのは相変わらず下手だと思う。
でもそんな私の努力を認めてくれるのか唇を重ねている間、背中に手を回して髪を撫でてくれる。
大好きな手で撫でられていると安らいできて、目を細めてソラ先輩を見つめた。
「……エッチしませんか?」

