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愛おしいキミに極甘な林檎を
第55章 届かぬ愛の裏切り


舐め取る時に糸を引いた我慢汁を厭らしく思いながら舌を小さく動かしていく。


奉仕している時に思うことは、気持ち良くなってもらうことだけ……。


唾液を多めにして音を出しながら愛しい人のモノを咥えた。



それからしばらくしてフェラをするのを止められると、ソラ先輩は棚にしまっておいたコンドームを取り出して我慢寸前の肉棒につけていた。



生でしていいと言っていたのに、今日はどうしてつけているんだろう……。



ベッドにぺたんと座っている私の腰を掴んだ後、四つん這いにするように促してくると思いきや、枕に頭が乗るように寝かせてくる。


「バックでしないんですか?」


「……今日は優しくして欲しいんだろ」


薄暗い中でも愛しいものを見つめるような眼差しを私に向けてきているのが分かった。


抱きしめる手も、キスをするのも、交わるのもいつもよりゆっくりで壊れ物でも触れるように丁寧に扱ってくる。


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