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愛おしいキミに極甘な林檎を
第55章 届かぬ愛の裏切り

私がいなくなれば、新くんもソラ先輩から手を引いてくれるのかな……。
そうすれば仕事も、私の心配も余計な悩みがなくなる。
でも……――――
「どうしたの、風子。まだ終わってないよ」
逸らしてしまった視線を戻して目が合うとキスの続きをされた。
本当はこの先、セックスもしたいんだと思うけど私の体のことを考えてしないでくれている。
妊娠している可能性のあるお腹のことを気遣って……。
寝る支度を済ませてベッドに入って電気を消した後、ソラ先輩は疲れていたのかすぐに眠ったようだった。
なかなか寝つくことのできない私は、張っている気がするお腹を摩って眠気がやってくるのを待つ。
「風子……」

