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愛おしいキミに極甘な林檎を
第56章 あなたを愛しているから……

離れた歩幅を縮めてから上目遣いで課長の顔を覗く私。
息が白くなるほど寒いことよりも返事の方が気になっていた。
「決まっているだろう。……今度こそ結婚する」
「今度って、いつ結婚してくれるんですか?」
「すぐにでも構わない」
「私は彼氏と正式に婚約してますよ?だからすぐには結婚できません。どうするつもりですか?」
「その辺もオレがなんとかする。お金のことは気にするな」
「せっかく私の彼氏と友達になって仲良くなったのに残念ですね……」
「塑羅緒くんからは、乙羽のことを会社帰りに送って行くと共にあることを許されている」
「えっ……?」

