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愛おしいキミに極甘な林檎を
第56章 あなたを愛しているから……



ふと伝えたくなった言葉を言うと、とびきり優しい瞳で見つめられて嬉しそうに微笑まれていつまでも変わらない温かなものを感じた。


「俺も愛してるよ」


後ろ髪を撫でながらそっと重ねられる唇。


いつもは生暖かいのに、帰って来たばかりでほんのり冷たさが残っている。


その体を私の熱で温められるようにソラ先輩の首の後ろに手を回して貪るようなキスをした。


触れ合っている時に言葉だけでは表すことができない愛情を込めて……。


何があっても、私が一番愛しているのはあなただから……――――



それから課長とは何の進展もなく、大事な用事がある一月下旬の休日になった。


私とソラ先輩にとって、重要な日のひとつ。


結納と両家の顔合わせをすると言っていた日。


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