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愛おしいキミに極甘な林檎を
第56章 あなたを愛しているから……

潮崎さんの私のイメージはどんなものなんだんだろう……。
卒業アルバムを見せてもらっても思い出せるような友達はいないし、小さい頃から社交的な性格ではなかったような気がする。
今もどちらかと消極的な方だ。
会社には男が多いし、唯一同じ課にいる女性の菊さんは既婚で私たちの親と同じくらいの歳。
他の課だと、郁哉さんの元カノくらいしか話したことがない。未だに敵視されているけど……。
「他の課に行くと女の子がいると思うので、良さそうな子がいるなら潮崎さんと話すタイミングを作る手伝いをしますね」
「そんなによそよそしい態度を取っている奴から紹介されたくないって。
大体、小さい頃からの知り合いなんだし、敬語を使うなよ~。距離感があるから前みたいにしよ?」
ただの昔の友達なのに、どうしてそんなに距離を縮めたいんだろう。
そんなにこの会社で寂しい思いをしているのかな……。

