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愛おしいキミに極甘な林檎を
第57章 私は愛しい大魔王の小悪魔

ギクッと一瞬焦った。すぐに悩んでいることを見抜かれてしまうから困る。
でも私の背中に触れているソラ先輩の左手が動いて、話したいことをふと思いついた。
「指輪……」
「結婚指輪のこと?」
「はい。選ぶのが楽しみだなって」
「それでドキドキして眠れなかったの?気に入ったものが見つかるといいね」
これからの不安さえも忘れて今の幸せを噛み締めるように笑うと、いつものようにおでこに優しいキスをされた。
ソラ先輩の唇が私の肌に確かに触れていて心が温かくなる。
私も唇にお返しするとスイッチを入れてしまって止まらなくなり、朝ご飯を食べるのも忘れて身体を求め合った。
婚約していることと、一緒にいれることを確かめながら……。
たくさん愛し合った後には、心地良いと感じる肌に触れながら夢を見て気になっていたことを聞いてみる。
「ねえ、ソラ先輩。子供って好きですか?」

