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愛おしいキミに極甘な林檎を
第57章 私は愛しい大魔王の小悪魔



「ソラ先輩が亡くなって化けて出てきました。それでずっと一緒にいれるねって……」


心配させてしまいそうで、夢の中では郁哉さんと結婚していたとは言えなかった。



しかも、これは夢というよりも私ではない誰かが描いていそうな未来を見たように思えた。


あくまでも私がこう考えているだろうと想像していたことで、子供のことや先の事は違うけど……。



「ははっ、俺は風子に愛されているね。人が死ぬ夢は逆夢ともいうし、長生きさせてくれてありがとう」


背を向けていた体をくるりと反対に向けて、ソラ先輩の顔が見れるように横になった。


優しい眼差しに見つめられていたことを知り、私も微かに笑みを浮かべた。



「長生きするように私が栄養がある料理を作って食べさせていきますからね」


「頼もしいよ。……でも怖い夢を見るほど眠りが浅いということは何か悩み事でもあるんだろ」


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