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愛おしいキミに極甘な林檎を
第57章 私は愛しい大魔王の小悪魔

「私だって負けてませんからね」
大好きだ。
他の人と結ばれることを考えられないほどに……。
ソラ先輩への愛は大きくなるばかりなのは、複雑な思いを抱えていても同じ……。
それからランチを兼ねてデートに出掛けた時、今日のお目当てである結婚指輪を二人で見に行った。
特にこだわりがなかったから、セレクトショップに行って色んなブランドの指輪を見る。
「わぁー!可愛い!こっちもいい!」
ショーケースに飾られている指輪は、どれも純粋な輝きを放っていて目が釘付けになる。
ペアリングもいい物をプレゼントされたけど、マリッジリングとなるとまた違った価値を感じた。
自分で買いに行ったことがない指輪。
まさかこんなにも高いとは思っていなかった。
イメージしていたより桁が一つ多いし、私の給料一ヶ月分よりも高い……。
「値段が結構しますね……。現実的に言うとこのくらいで妥協した方がいいですかね?」

