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愛おしいキミに極甘な林檎を
第57章 私は愛しい大魔王の小悪魔

仕事を終えてから、いつものようにマンションまで送ってもらう。
前日の夜にたくさん雪が降り積もったから道路も真っ白で足元が滑りやすい。
パンプスを履いてきたのが間違いだった。油断すると滑り転けてしまいそうだ。
「こんな日にも送ってもらっちゃってすみません」
「ある意味危ないからちょうど良かった。怪我をされては困る」
「もう!心配しすぎですよ。そんなに怪我をするほど私は転びませんって。……ひゃっ!?」
足を滑らせてよろけると課長が私の体を支えようとしてくる。
でも転ばずに済んだから触れられずに終わった。
「言ってるそばから乙羽はやらかすんだからな」
「あはは。私のことを色々分かってきましたね。今日は私の秘密も教えちゃいましたし……」
「昼休みに言っていたことか……。職場でエロいことを言われるとは思っていなかった」
「あんなこと、職場では課長にしか言えませんよ。……だって、会社で私を抱いたのは郁哉さんだけですから」

