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愛おしいキミに極甘な林檎を
第58章 初恋の人

隠れていたつもりがすぐにバレてしまって冷や汗が出てくる。
「ごめんなさい。つい……」
エッチな話を聞くのは嫌いじゃないから気になったなんて言えないから言葉を濁した。
「なあ、風子は知ってた?課長なんて幼稚園に通ってた頃だってよ。早いよな」
「よっ、幼稚園……!?」
課長はそんなに早くセックスを経験していたなんて驚きで目を丸くする私。
「どうした?そんなにびっくりしなくてもいいだろう。乙羽の方にもそういう子がいただろうし」
いや、いません。初体験をする歳は人それぞれだろうけど普通に考えて有り得ない。
自分には縁のなかった世界を知り、頭がパンクしそうで体が固まってしまう。
「風子は大人しそうな友達とよく一緒にいたから、恋とは無縁そうだったなぁ。恋バナもしてなさそうだったし」
潮崎さんがそう言ったことにより、私は二人が話していた内容をやっと理解した。

