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愛おしいキミに極甘な林檎を
第10章 告白と脅迫

椅子から立ち上がった課長は私の尻に手を伸ばして上下に撫でてキスをしてくる。

ヒールのバランスを崩してよろけると支えられて抱き込まれた。


「課長はそれが許せなかったから元カノと別れたんですか?」

「そうだ。何度も話し合ったけど、結局お互い嫌気がさして別れた。ずるずると付き合っていても時間の無駄だからな」


「…………。じゃあ、私がキスマークをつけられていたのは許せたんですか?」


「許すも何もまだ付き合っていない。乙羽に振られまくりだからな」


「それは……」


黙ってしまうと私の顔を伺うように体を離されて真っ直ぐと見つめられた。

呼吸をするのが遅くなるほど心臓が波打つ。

目が合ってからドキドキとうるさい。


「なぁ、乙羽はオレのことをどう思っているんだ?」


「ずっと言えませんでしたけど、私は課長のこと……――――」

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