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愛おしいキミに極甘な林檎を
第10章 告白と脅迫

「元カノですか……」
「五年間同棲していた彼女は料理が苦手でやる気もなくてな。毎日、コンビニ飯やインスタント食品、スーパーの惣菜を食べる生活だったんだ」
「なるほど……。でも愛してる相手の短所も受け入れようって思えませんでしたか?」
「他の所は許していたけど、これだけは許せなかったな。だから今度は家庭的な女と付き合たいって思ったんだ」
その相手が私だと言っているように腰を両手で掴まれて見上げられる。
「私が料理するのはまやかしかもしれませんよ。将来、前の彼女さんのようにならない保証はないです」
「女の目を見せる時は意地悪なことを言うな。実際この目で見て食べているから乙羽は前の彼女のような食生活はしない女だと思ってる」

